2024年3月2日:TEDx放浪記 vol.09 : TEDxAPU

TEDxKobe 2015の様子
2015年6月26日

2015年5月24日に行われた「TEDxKobe 2015」の様子を写真とともにまとめました。当日の雰囲気を感じていただけると幸いです。

セッション1

金谷 一朗

金谷さんは、各種センサーを利用したインタラクティブアートを簡易に実現できるコンピューター「Pineapple II」を紹介くださいました。とてもインパクトがあり、惹きつけられるプレゼンテーションでした。

金谷 一朗

竹田 真木生

昆虫を長年研究されて来られた竹田さんは、ゴキブリの空腹時/満腹時の行動と切替のメカニズムが「ある物質」の影響によることを突き止められました。ゴキブリを選ばれた理由は、強靭な体を持つからというだけではなく、みんなに嫌われて可哀想だからということもあったそうです。

竹田 真木生

TED Talk: Sue Austin “Deep sea diving … in a wheelchair”

車椅子で海中散歩

リリアン テルミ ハタノ

日系ブラジル人2世で在日ブラジル人のリリアンさんは、移民のアイデンティティを通して、多様性の受け入れ方や違いを認めることの大切さについてプレゼンテーションして頂きました。

リリアン テルミ ハタノ

池嶋 亮

多様な人々同士が認め励み合う世界にあこがれる池嶋さん。テンポの良いトークがとても面白く、会場が笑顔で溢れました。

池嶋 亮

セッション2

Haioka

Haiokaさんは東日本大震災をきっかけに、祖母から譲り受けた琴とサンプリングした環境音を演奏に取り入れられています。伝統と最先端を融合したデジタルミュージックをしっとりと演奏していただきました。

Haioka

山上 遊

トイレが大好きで日夜トイレのことを考えていらっしゃる山上さん。ケニアから駆けつけて下さいました。普段、最先端のトイレを使っている私たちにも、トイレの歴史と途上国のトイレ事情に触れることで、トイレの大切さを強く感じられたのではないでしょうか。

山上 遊

TED Talk: Derek Sivers “Weird, or just different?”

変?それとも違うだけ?

松下 麻理

松下さんは、街の数々の問題を解決する一つの糸口として、街を大切に想う人に焦点を当てる「BE KOBE」の具体的な活動と、そのアイデアについてプレゼンテーションいただきました。

松下 麻理

TED Talk: Hugh Herr “The new bionics that let us run, climb and dance”

走り、登り、踊ることを可能にする新たなバイオニクス義肢

セッション3

片山 真理

舞台衣装に着替え、登場するやいなや義足を目の前で交換する片山さん。自らの不自由な体を前向きに捉えて発信してきた勇気と希望は、力強い歌声に乗せてきっとみなさまの心の深くまで届いたのではないでしょうか。

片山 真理

TED Talk: Andrew Solomon “How the worst moments in our lives make us who we are”

人生で最も苦しい経験から、自分らしくなる

須本 エドワード

多様性を目指す活動の中で、須本さんは、人からの見られ方を「色の足し算」で、人の見方を「色の引き算」で個性を表現する方法を見つけられました。

須本 エドワード

山寺 純

山寺さんは、新たな技術と視点によって、自転車が持つ可能性を提案されました。持続性のあるシェアサイクルと「Fukushima Wheel」のこれからが楽しみです。

山寺 純

グランドサロン

会場2階グランドサロンは飲食可能スペースとして、Session時は同時中継、そしてBreak時は参加者の交流スペースとして多くの方に利用していただきました。PINT様の軽食、六甲バター様のチーズ/おつまみ、Redbull様のエネルギードリンク、ネスレ様のバリスタやドルチェグストによるコーヒーなどが提供され、Session会場とはまた一味異なるリラックスした空間をお楽しみいただきました。登壇者によるプレゼンテーションから得た新たな知見も、いろいろな人とぶつけ合うことで、そこから新たな気付きが生まれます。グランドサロンでの交流では、どのようなアイデアが生まれたのでしょうか。

ファミリースペース

ファミリースペースのある6階でエレベーターの扉が開くと、まずは高さ2メートルのダンボールのキリンさんがお出迎えです。入口を抜けると、畳60枚を敷き詰めた観覧エリアで、大人の参加者はビーズソファーでくつろぎながらセッションの観覧を行い、セッションのない時間帯には、子供達が畳の上で走り回って遊んでいます。隣の製作のエリアでは、子供達が新聞紙プールで泳ぎや潜水を練習したり、大人やスタッフと協力してダンボールの家やトンネルを作って遊んでいました。授乳スペース&お昼スペースでは、気持ち良くお昼寝している子供もいました。製作の総仕上げは皆で協力して、アフターパーティで展示するダンボールイルカを作りました。ダンボールでつくったイルカは、綺麗にラッピングをされて、水面からジャンプしたような土台まで作ってもらい、アフターパーティ会場へ旅立っていきました。

生田川公園

TEDxKobeのランチは神戸芸術センターそばにある生田川公園で行われました。料理は「世界のごちそうパレルモ」による5種類の世界の料理。アメリカ南部の郷土料理である「ガンボ」や、2015年4月の地震で大きな被害を受けたネパールの「ダルカリー」など、それぞれの地域の風土・歴史が反映された料理が用意され、まさにDiverstyを体現したようなメニューが並びました。そして、公園に敷かれたのは100畳の畳。屋内で行われた午前のセッションとはうってかわり、春の陽気の中、畳の上でピクニックのようなランチタイム。初めて出会う参加者同士で、食事を通した交流が盛んに行われました。その中で、午前のセッションで触れたアイディアから、新たな繋がり・新たなアイディアの種が生まれ、午後のセッションでそれらが更に深められていくのでした。

パートナーブース

TEDxKobeでは、資金・物品・人的資源を提供いただいている企業を「パートナー」と呼んでいます。今回のイベントでは約70のパートナーにご協力いただきました。会場に設けたパートナーブースでは、テクノロジーの最先端を行くソフトウェアやウェアラブルグラス、遠隔地にいる人々とのコミュニケーションを可能にするロボット、そして「座った人をダメにしてしまうクッション」などが展示・紹介され、パティシパントとパートナー、そして時にはパートナー同士の交流を生み出す場となっていました。またイベント当日には、パティシパントにそれぞれのパートナーについて知ってもらうために、パートナーのサービスについてのパンフレットや商品サンプルを入れたTEDxKobe特製ギフトバッグをお渡ししており、こちらも大変好評でした。

プロコフィエフホール

午前中に行われた「Before TEDxKobe」では、TEDxKobeの前身であるTEDxSannomiya、そしてスピンオフイベントにご登壇いただいた岸田ひろ実さん、実吉威さんをお招きし、当時の映像を見ながら振り返りました。映像の後には、ご登壇された際のご感想やご登壇後の変化についてお話いただきました。午後に行われた本プレはほぼ満席となりました。登壇者の方々もたくさん来て下さったので、非常に刺激的な場所になりました。イベント中もパーティシパントからは驚きやうなづき、笑いの声が上がり、一体感のある雰囲気でした。終了後もパーティシパント同士が自由に交流している姿が見られ、パーティシパント主体の企画になったと思います。

ReadME!

TEDxKobe 2015のテーマである「Dive into Diversity」をパーティシパントに実践していだく企画として、本の展示/交換アクティビティ「Read ME!」を実施しました。本をDiversityの象徴とし、新たな本の出会いにDiveすることで、多様性を感じていただく企画でしたが、当日はたくさんのパーティシパントにご参加いただきました。特設ブースではパーティシパントひとりひとりが思い入れのある、おすすめの本を会場に持ち寄り、包装紙に本の紹介文(ポップ)を記入して中身が見えないよう包装した後、展示を行いました。集まった本は、小説やアート、絵本、実用書など幅広く、日本語や英語他、さまざまな言語の本が集まりました。パーティシパントは展示中の本のポップを楽しそうに見て廻り、多様性を楽しんでいました。またお気に入りの本を見つけ、嬉しそうにお持ち帰りいただいく方が多く、印象的でした。多様性へ飛び込める企画として、大盛況となりました。

アフターパーティー

各登壇者の素晴らしいプレゼンテーションを楽しんだ後、メイン会場近くのANAクラウンプラザホテルにてアフターパーティーを催しました。参加者同士の交流を中心に約2時間の宴席でしたが、登壇者Haioka氏のBGMやオーガナイザーへ家族からの花束贈呈、そしてゲリラIkusa開戦などのサプライズ企画も行われ、あっという間の楽しい時間となりました。また、開催地神戸の個性が光る様々な料理でおもてなしをさせて頂きました。ホテル提供の料理以外にも、六甲ビール神戸ワインを提供いただき、鏡割りはノーベル賞で話題となった日本酒「福寿」で行いました。また鏡割りに使った升は六甲バター様のチーズとともにお土産としてお持ち帰り頂きました。帰りのエスカレーターからは神戸の夜景が一望でき、参加者の印象に残る、最後までTEDxKobeらしい会となりました。

謝辞

このイベントに関わったすべての人に感謝いたします。本当にありがとうございました。

OTANI Kouichi