2024年3月2日:TEDx放浪記 vol.09 : TEDxAPU

TEDxKobe Salon vol.4の様子
2015年12月16日

2015年12月6日に行われた「TEDxKobe Salon vol.4」の様子を写真とともにまとめました。今回はテーマを「Generate from Generation」とし、TEDxKobeのスタッフを学生チーム、社会人チームと区別し、互いの壁をなくし、新たな価値を見出すことを目的としました。

セッション1

Session1は学生スタッフで運営を担当。参加者同士で似顔絵を描き合うアイスブレイクでスタートを切りました。特徴を捉えた素敵な似顔絵が、参加者の皆さんの名札の中でこの日のイベントを見守っていました。

似顔絵のアイスブレイクの後は、アドーラ・スヴィタクの「大人は子供から何を学べるか」のTEDトークを見ました。12歳の彼女は、明日の未来を担う子供たちにもっと耳を傾けて欲しい、と主張します。大人は、子供が何か道理に合わない要求をする時や、無責任な行動をとった時には「子供っぽい」という一言でまとめてしまう。けれども、子供が持つ自由な発想や大きな夢をそのような非難的な言い方で否定してしまってもよいのか。未来にはワクワクするような期待や憧れが必要なのではないか。大人と子供は互いに教え学び合える存在であるべきではないだろうか。このような思いがこのトークの中に溢れています。

TED Talk: アドーラ・スヴィタク 「大人は子供から何を学べるか

そんなトークを見た後のアクティビティでは、グループに分かれて「理想の村」を作ってもらいました。ルールは3つ。{1グループが所持しているお金は1000万円}{共同してつくる}{敬語の使用の禁止}。その他は自由に取り組んでもらいました。学生と社会人が入り混じったグループの中で敬語を使わずに話す、という3つ目のルールに皆少し戸惑っている様子。ただ、アクティビティを考える過程の中で、このルールは設けておきたいという結論に至りました。大人と若者の壁を作っている1つの要素は、敬語という言葉の中に隠れているのではないか。もしそうだとしたら、その壁を取り払った時、新しい何かが見えてくるのではないか、という思いがあったからです。

約30分の限られた時間ではありましたが、和気あいあいと理想の村作りに取り組む皆さんの姿は印象的でした。一体どんな村が完成したのでしょうか……シェアタイムに突入です。

  • 15時におやつの時間
  • アイデアでサバイバル
  • 大きな顔のモニュメント
  • 牧場を活用
  • 漁業を活用
  • とりあえずCDショップ
  • 素敵なカフェ
  • 営業所の設置
  • ロケット

などなど、多様なアイデアが飛び交っていました。自由で面白いアイデアばかりかと思えば、中にはとてつもなく現実味を帯びたアイデアなどもあり、皆で考えるとこういう風にまとまるんだなぁ、とやけに感心しました。今年のSalonのテーマ「Generate from Generations」。このイベントを通じて参加者の皆様に「たとえ世代は違っても、互いに手を取り合うことで新たな価値を生み出せる」ということを感じていただけたのではないか、と思います。

報告:田口真紗子(TEDxYouth@Kobe)

セッション2

セッション1からブレイクの後、席替えをして、セッション2では敢えて学生チームと社会人チームの境界を浮き彫りにするのでは、と「仕事」をテーマにしたトークを選択しました。

1本目のトーク「Dirty jobsから学んだこと」では、今まで自分が正しいと思ってきたことが、実は誤解だったのかもしれない、という怖さに気づいた実体験から得たものが語られました。この話はとても考えさせられました。「自分にとって正しいこと」は「他者にとっても正しいこと」であるとは限らない、ということを知る。

TED Talk: マイク・ロウ 「Dirty Jobsから学んだこと

2本目のトーク「東と西-煙に巻く神話」では、根本的に異なる西洋的な考え方と東洋的な考え方が存在していて、それらがビジネスや芸術、文化に影響することについて神話をベースに語られました。東洋と西洋の考え方が、昔の神話のレベルから違っている、ということも興味深かったし、その違いが脈々と現代に受け継がれ、様々な場面に影響しているという。

TED Talk: デブドゥット・パッタナイク 「東と西—煙に巻く神話

トークの後は、先ほど見た「仕事」に関するトークを踏まえた上で、自分の将来についてディスカッションしました。もちろん、学生スタッフと社会人スタッフが入り混じったグループです。

年齢、性別、独身、既婚者など、それぞれの立場や考え方を持った人同士が様々な夢を伝え合い、相手の夢を聞き合いました。「こんな仕事に就きたい」という仕事に関する夢もあれば、「こういう生き方をしたい」という人生に関する夢もありました。

自分の夢を語るということは少し照れくさいことでしたが、これから一緒に活動していくスタッフの互いの夢を知ることは、とても刺激になりました。

報告:平見直子(TEDxKobe)

アフターパーティ

2015年5月のTEDxKobe 2015の後からスタッフになった新しいメンバーとも交流できて、2016年2月21日に開催するTEDxYouth@Kobeのイベントが楽しみになりました!

TEDxKobeSalon vol.4当日の写真はこちら

OTANI Kouichi